コノハ美術とは?
コノハ美術は「子どもと自然とアート」をテーマにした造形教室やワークショップ、展覧会などを企画・制作しています。
子どものころに絵を描いたり、工作をしたり、公園や野山を駆けまわって虫やドングリを探すことに夢中になったことはありますか。アートや自然に触れて思い切り遊ぶことは子どもにとって学びであり、豊かな発想力と思考力を育むことにつながります。
コノハ美術では「アート」の枠組みを超え、「子どもも大人も楽しめる」を目指し、さまざまな自然素材にふれる造形教室、環境教育とアートを結び付けたワークショップや展覧会、木育を取り入れた木工教室やアウトドアイベントなど、さまざまな独自プログラムを展開していきます。
プログラムに参加したみなさんが多様な視点と出会い、あたらしい世界を創造するきっかけとなる、そんな場をつくることができたらうれしく思います。
コノハの意味
1. コノハズク
空間の認識、生物多様性、世界の広がり
コノハズクは愛知県の県鳥です。頭部にある耳のような羽毛(羽角)と黄色の虹彩が特徴の全長20センチほどの小さなフクロウです。愛知県警察のマスコットキャラクター「コノハけいぶ」もコノハズクです。愛知県新城市の鳳来寺山自然科学博物館ではコノハズクの生態を詳しく紹介しています。コノハズクを通して愛知県のこんな近くにこんな豊かな森があることをまず地域の人に知ってもらいたいという思いがあります。
2. 木の葉
時間の認識、持続可能性、過去と現在と未来
たとえばサクラの木の葉を思い浮かべてください。春、満開の花が散りはじめると黄緑色のやわらかい若葉が出てきます。若葉は初夏にかけて成長し、盛夏の強い日差しを受けて深緑の葉を茂らせます。秋には少しずつ黄葉へ移り、晩秋は紅葉へと変化して、やがて枯れて落ち葉となり土に帰ります。この四季の変化、時間の流れ、自然の摂理を身体の五感で感じられるような体験の場をつくりたいと考えています。
3. コノハナノサクヤヒメ
精神の認識、心と体、見えるものと見えないもの
日本の神様コノハナノサクヤヒメは、富士山を神体山とする富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)に祀られています。「コノハナ」は桜の花を意味するといわれ、姉は岩の神イワナガヒメ、父は山の神オオヤマツミノカミです。日本の八百万の神々は自然物の神が多く存在します。自然は人間の心と体を癒し、時に恐怖を感じさせ、また敬う対象でもあります。いつもその中で生かされているという感謝の気持ちを忘れないように。